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あいすまん

あいすまん

サークル体験記

サークル体験記:文芸部

みやじ。


文芸部を興して以来、二年足らずで延べ五十人近くが入部しましたが、常時十人前後で活動してきました。つまり顔ぶれが目まぐるしく変わったのです。そのなかでわたしは人間関係について考えさせられました。高校に比べ、学級という場が失われた大学では人と人との繋がりが希薄になります。その中で大学生が人間関係の形成に能動的になるには、ゼミや学科の飲み会やインターネットや合コン、バイトなど様々な方法があるでしょうが、サークルもその中のひとつです。わたしは高校でも文芸部を興しましたが、それは中心となっている二人のワンマン部で、後輩へ受け継がれることはありませんでした。その反省を活かそうと大学ではできるだけ多くの人数を集め、協力してもらいましたが、人が集まるとなかなかまとまりにくくなるもので、わたしの指導力不足や部の方針転換についていけないなどの理由で多くの部員が辞めていきました。その中で傷つけてしまった人や支えてくれた人などもいましたが、これでよかったのか、どうすればよかったのか、答えは見えていません。しかし、わたしはサークルで実作業を共にしてせめぎ合う素晴らしさや他人の才能の凄さを知るとともに、自分の甘さ、未熟さを痛感できました。わたしの人生にとってこの体験は後に生きてくると信じます。

『飛翔』(沖縄国際大学学生自治会文化団体連合会 2002)に掲載。



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